これは何度読んでも平気にならないなぁ……。萌え要素がいっぱいあっても、鬱要素のボディブローが強力なんですよ。あなたたち一緒の家に住んで同じ部屋で寝てるっぽいのになんでそんなにかみ合わないの……。俺が思い出させてやるって言った男前なクラウドどこ行った……。
愚痴はこれくらいにして。
確かめたいというか、ふと思い出して読み返したくなったんですよね。なんか急に。クラウドがデリバリーサービスを始めて忙しくなって、ティファは一緒に休みを取ってほしいと思うんだけどそれはわがままだから言えないって自分を抑えるくだり。ここ、ティファの性格がよく分かる場面だよなーと思って。良く言えば奥ゆかしい、悪く言えば臆病、レノ的に言えばじれったいぞ、と。
で、ここからは妄想なんですけど、ティファがここではっきり伝えてたらクラウドはどうしたんだろうなと。
ティファは、わがままを言ったらクラウドを困らせるって遠慮してるんだろうけど、クラウドにしたら、好きな人の「もっと一緒にいたい」的なわがままは決して迷惑じゃないと思うんですよね。ていうかむしろ嬉しいだろ。
クラウドは子供の頃から「ティファを守りたい」っていう想いが強いから、ティファに頼られたり甘えられたりするのはすごく嬉しいと思う。なのにそんなこと全く気付かないティファはひたすら自分を抑えちゃう。
うわあああなんというもどかしい人たちなんだ!そんなとこも萌えるんですけども!!
クラウドが実は甘えられるの好き、ティファのわがまま超OK!だとしても、それがティファに全然伝わらないのはやっぱり言葉が足りないんだろうな。想いを伝えられるのは言葉だけじゃない、は一理あるけど言葉が足りな過ぎるのは致命的な気がする。現に小説前半のティファはクラウドがいつか出て行ってしまうんじゃないかって不安になってたし。でも言葉が足りないのはクラウドだけじゃなくてお互いにそうなんだなこのカップル。ティファも「ねえ、今度のお店の定休日、クラウドも休めない?たまには一緒にゆっくりしたいな」なんて言ってみ!その日入ってる仕事ずらしてもクラウドは休むに違いない。どうしても休めなかったらその次の週は必ず休むよね。ていうかそれからちょくちょく休み合わせるようにするよね。会話も笑顔も増えるよね。そしたらクラウドもあそこまで鬱にならなかった…かもしれない。
なんてぐるぐる考えていたら、AC後の電話のやり取りはものすごい威力の萌え爆弾だったなと改めて思います。だってクラウドから「店は休めるか?」だもんね!そりゃティファも即答しただろうさ!
On the Way to a Smileは「プロローグ小説」ですけど、この電話のやり取りは「エピローグ」ですよね。しかもクラウド編。
よし、テンション回復してきた(笑)